挨拶
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今まで住職と公立学校の教員とニつの職業にたずさわってきました。数年前より、法類の寺(大徳寺派)の住職が病気になり、住職を退官するなりもう一つの寺を兼務することになりました。中学校の教師であったので、以前にもまして綱渡りの生活がつづくようになり、平成12年に教師をやめることになりました。伊豆長岡町の龍泉寺と曹源寺、三島の祐泉寺の臨済宗伊豆大徳寺派三ケ寺の住職ですが、平日はマイペ−スで生活が出来るようになりました。
数年前より祐泉寺が三島市の『街中がせせらぎ』の散策コ−スの一つにもなり、休日にはリックサック姿の中年の方々の見学者が徐々に増えてきました。また、
8月の『街中がせせらぎ』の行事のときには、境内にてボランティアの方々のクイズコ−ナ−等があり、多数の方々が参加されました。歴史的遺構である「市ケ原廃寺跡礎石」(大興寺・後伊豆代用国分尼寺跡)が祐泉寺にあるのも、祐泉寺境内にある地域の信仰の中心となっていた「第六尊天」の信者の方々の縁があったから代々引き継がれてこれました。
三島市や商工会議所や『街中がせせらぎ』のボランティアの方々に少しでも協力したいと、「ホット一息できる場所の寺」を目指して環境づくりをしています。今までも、徐々に境内の環境を整備してきましたが、この行事をきっかけに境内前のブロック壁の撤去と生垣づくり、苔庭の整備、木々の移植・・・・・もともと狭い境内ですからすることは限られてしまいますが、木々の緑と土を大切に、動植物がよりいっそう暮らしやすい環境、ひいては地域のひとたちににかえってこられるようにしたいです。さいわいなことに環境のシンボルである真夏の「クマゼミ」の泣き声は、木々の少ないこの地域でも、境内ではうるさいくらいに鳴いています。
学校を退職したのを契機として、市内でも小さな寺の一つですがこのような環境がいつまでも続けられるよう、又散歩にこられた方がホットとできる環境づくりと祐泉寺の昔からの地域との関わりと歴史的背景を探求し、ホ−ムペ−ジに掲示していきたいと思っています。
大徳寺本山より住職交代辞令が11月10日付けで届き、1月1日から諸活動を交代します。
前住職のあゆみ
昭和21年三島市現在地で生まれる
大学卒業後一般会社に入社
修行のため退職
三島市龍沢寺専門道場に掛塔
修行終了後大学に聴講生として再入学
以後26年間私立高校、公立小・中学校と精薄養護学校(12年間)勤務
昭和57年住職拝命(祐泉寺・曹源寺)
平成10年龍泉寺兼務住職拝命
平成12年学校を退職
平成29年1月1日祐泉寺・龍泉寺・曹源寺の住職を長男に交代す
家族
母と妻と子供1人
趣味
・洋ラン
栽培暦20年
3坪の温室と150鉢のラン
カトレヤ系が中心
・海水魚と無脊椎
・1年中花があるようにいろいろ栽培すること
エビネ、シュンラン、大菊、花菖蒲、クンシュラン他
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