初めての苔庭園づくり h12,5,30 
スギゴケが枯れて土が目立った場所にタチゴケを移植
  (平成15年6月16日現在の様子)
ハイゴケ
スギゴケの庭園作りは難しい

 平成12年、道路の石垣ブロックを下二段残して撤去して生垣を整備しました。その際に生垣と庫裏の間に2m×10mほどの場所にスギゴケを使った苔庭を作りました。5月末に完成してしばらくは京都等にある苔庭らしくとてもきれいに生育していました。ところが夏も順調にのりきった9月末頃から一部に白いくもの巣のようなカビが随所に現れるようになり、その部分が赤く変色して枯れたような様態になってしまいました。水やりも注意していたつもりでしたがカビの進行は止まらず、全体の1/3位まで行き11月になってようやくカビの進行が止まりました。
 十数年前より毎年植木の伐採を依頼している造園業者に依頼したのですが、水がたまらないように黒土を使って盛土をしてありますし、真夏での水やりも晩のみと控えめにしたつもりでしたがーーーー。
 次の年には土が目立ち始め、また暑い季節になるとカビが生え始め隙間だらけになってしまいました。
(平成15年5月)
日当たりが良く水はけの良い場所にあるスナゴケ
半日陰のタチゴケ
(平成15年4月)
平成14年10月 開基北条新三郎の墓の周りに移植したタチゴケ
 (南庭の苔庭を依頼した植木屋さんの畑に自生していたタチゴケを
  使って墓地を改築)
 ところがこのスギゴケと一緒についてきた短いタチゴケは枯れもせず順調に生育していました。このタチゴケは本堂前や裏庭にも自生しているコケで日陰の所に随所に見られます。夏の暑さにも強く枯れる心配の無いコケです。今一番見られるところは本堂前の木陰の部分で、シダの葉の下からも良く見かけられます。平成14年の5月頃裏庭のあまり目立たない木の陰にあるタチゴケをこの隙間に植え込んでみました。さらにこの隙間の部分に適する他のコケとしてためしにスナゴケ、アラハシラガゴケ、ハイゴケパックと又こりずにスギゴケパックを10トレイほど通販で仕入れ移植してみました。
1年後の土が目立ちはじめた庭園
カビが発生し赤茶けたスギコケ
自生しているタチゴケ
 次の年の春の様子では、半日陰のタチゴケとアラハシラゴケ、日光が良く当たる場所のスナゴケ、ハイゴケは上記のように順調に定着し、増殖していました。上記の苔は移植の場所さえ注意すれば枯れることが少なく管理も楽だと思います。
 上記のことを参考に中庭の石の囲いの樹木の下(1uくらい)に裏庭からとったタチゴケを、横の日当たりのよい樹木の周り(1m×2m)に桐生砂を盛土してその上に又通販で買ったスナゴケを移植しました。
 スギゴケは蒸し暑い季節がくると一昨年のものや、新しく移植したものは同じように白いカビが発生してしまいました。5月末スギゴケの一部の水はけをもう一度自分でやり直してみました。土を掘り起こし、一番下に桐生砂の大を中に黒土をそしてその上にスギゴケを移植しました。2週間後の様子ですが一部は移植前からカビが発生しているものもありますので雨がふるとまだ発生し、一部はやはり赤茶けて枯れてしまいました。春先からすれば違った様子が見られたかも知れませんが---------。
 スギゴケの庭園づくりは難しい
 
アラハシラガゴケ
スナゴケ