恒例の三島市仏教会主催の灯篭流しが穏やかな天候の下実施されました。この行事の最大の関心事は天候、すなわち風向きです。灯篭を流す桜川の湧き水の水量が最近では少ないながらも安定して来ていますが、数ヶ月あるいは昨年の富士山麓の降水量によって大きく変わります。この地方ではお盆前後は梅雨明け近くで、天候が不順で雨が降りやすく北東風の風がよくふきます。従って灯篭の流す方向とは逆向きになりやすく、水量が少ないと数箇所に吹きつけられることもあり、芝本町の祭典委員の数人が川の中に入って、かたまった灯篭を流すこともしばしば、特にこの川は湧き水で夏の猛暑でもなかなか大変な作業で、ほんとうに頭の下がる思いです。
 本日はというと始めのうちは順調に流れていましたが、途中から北西の微風が吹き出し、雨もポツポツきだし嫌な予感、川幅が一番広く、流れが少ない場所に集まりだしました。ただ、微風でしたので時間はかかりましたが徐々に下流へと流れておりました。
 新盆の方は灯篭を買われる方が多く、また毎年先祖の供養として流す方もおり、流れていく自分の灯篭を追いかける姿を眼にすると一つ一つの灯篭を大切に扱わなくてはいけないし、スム−ズに灯篭が流れてくれるとホットします。今年から修行を終えた副住職も収灯(灯篭を川から引き上げる)の読経係りとして参加、これからはこの行事に二人参加することになります。
 今は水祭りの一つとして三島市の夏のイベントの重要行事にもなっており宗教を超えた日本の心を子々孫々伝えていきたいと思います。
大社町1〜7区まで
の子供たちのシャギリ
大社町1・2区の参拝者を交えて礎石屋根お披露目
今年から境内前の道路で各イベント(店など)を実施したが、年々多くなる人の流れに対応できて大成功---小さな子供と若夫婦、祖父母が目立つが参加者は150〜200名はいそうだ
恒例のジャンケン大会、ものすごい熱気です
本堂前に並べたジャンケン大会の景品
山のようにあった品が4,50分でなくなってしまった
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禅宗系では臨済宗寺院が中心となり法要を営む
導師は役員の田種寺和尚 
写真右側の川幅が広い箇所に集まりだした灯篭
7/16 三島市仏教会の灯篭流し開催される
7/18 伊豆国分尼寺礎石屋根修理のお披露目と第六尊天祭り開催
住職雑感(最近の出来事)--11
 今年は、大社町一区(旧市ケ原町)として数年来よりの課題であった伊豆国分尼寺礎石(大興寺)の屋根修理がされ、第六天の祭事終了後工事関係者と大社町一・ニ区の祭典役員、町内会の方々ニ十数名余を招いて『礎石屋根改修のお披露目式』を行いました。式終了後には参加者にお弁当を出してめしあがっていただきました。又、銅板の屋根の取替えとともに屋根下の天井の塗り替えでは一区区長さんが自ら作業し、大変見栄えがよくなりました。
 祭典の日程は下記のような内容で実行されました。5,6年前は大社町一区(旧市ケ原)有志の4,5人で運営して充分な準備がされないことも多かったのですが、前区長の時代より一区区長が運営委員長となり、事前計画の会議を一・二区全体に呼びかけるようになりボランティアの方々も20人近く参加されるようになりました。また、参加する子供も一・二区以外にも親戚や他の大社町の子供にも解放しましたので多くの子供が参加するようになってきています。地域の人々や子供たちに夏の思い出を作ってもらうようにボランティアの方々が汗を拭き拭き一生懸命に活動していました。

9:00  お社清掃
10:30  子供シャギリ(大社町)
10:30  祭事
11:00  礎石屋根改修のお披露目
13:00  イベント準備----各お店はすべて無料で開放
      金魚すくい、ラムネ、かき氷、バ−ベキュ−
      生ビ−ル、特性おにぎり、子供全員に菓子袋
16:00  イベント開始
17:00  ジャンケン大会−−豪華商品多数
19:00  イベント終了後片付け
7/7 伊豆国分尼寺(大興寺)礎石の屋根修復す
 最近礎石の屋根の老朽化が進み、屋根裏の木材も一部腐ってきたりするなど強風で屋根が飛ばされるのではと心配する声が4・5年前よりあがっていた。三島市が後援する街中がせせらぎ散策コ−スの見学場所ともなっており、前区長の時代から建物の修復の援助を三島市へ要請してきた。昨年より、三島市のせせらぎ事業の見直しがされるようになり、わきみずが流れる散策ル−ト中心に再整備されてきた。一昨年より大社町一区の区長になった武井省二氏の強力な要請により昨年より市の理解も徐々に得られるようになってきて、ようやく今年の4月に許可が得られることになった。ただ、全額の補助ではなく、半分が三島市、半分が大社町一区(旧市ケ原)がもつことになり、総工費は375,820円で銅版の屋根が完成した。今後は市のお墨付きをいただいたので継続的な支援が期待される。
 この建物は昭和7年旧市ケ原の有力者によって建てられたが、そのいきさつは写真左側の石塔の裏側にかかれいる。下記にその文面を記す。(実際は縦書きでカタカナと漢字の文)

昭和7年四月下田街道道路構築工事の際市ケ原筋違橋梁下に埋没せるを川島兼助発見諸家の鑑定に依り心礎として天下の稀品と称せらる於茲有志相謀り尼寺址境内に安置縁由を誌す
        現住 雪厳   建設  青木浅次郎  松田廣吉
                 世話人  米山正平    川島兼助