赤茶けた苔庭(スギ苔)の修復に挑戦するが---   

h14,7,9
 墓地入り口の西側に2年前に作った苔庭(スギ苔)
が一部が赤褐色になり、だんだん地面が露出するようになってきました。近隣の寺でもスギ苔の庭は同じ状態になるケースが多いのですが、まだよいほうだと思います。排水と用土(黒土)に注意しましたが、とくに日当たりの悪い場所は良くないです。ただそのような場所でも一緒にくっついてきた短い苔(我が家に自生している短い苔と同じタイプ?)は増殖しています。過日(6月初旬)通信販売で、スギ苔・スナ苔・やま苔がのっていましたの、ためしにスギ苔以外の苔を4トレイ買い込み、土が露出している部分に植え込んでみまました。 6月下旬いつも頼んでいる植木屋の三ツ谷造園(苔庭をつくった職人)が庭木の剪定にきてくれたとき、自分の畑にも本堂前短い苔があるというので、6トレイほど持ってきてくれました。赤茶けて、スギ苔が少なくなっている部分なども自分で植え込んでみました。たぶんこの苔は日陰でも大丈夫ではないかと思われますが、来年の春になってみないとその成果はわかりませんが−−−−。

 苔が枯れた場所にに植木屋さんからいただいた環境の変化に強いタチゴケでも定着したところとやはり根付かず枯れてしまった場所がありました。
1、長めの苔は日なたや木の下でも定着しなかった場所が多い。
2、短めの苔は日陰ではだめだが樹木の東側では順調に定着、日なたでは場所によって枯れたものもあった。
そこで原因をさぐろうと過日、植木屋さんの樹木の保管場所に連れていってもらいましたが、次のような環境下にあることがわかりました。
 生育していた場所はツツジやサツキなど低木の借り植えの整理した通路の場所でしかも箱根中復のなだらかな午前中日当たりの良い西側斜面、さらに朝夕適度に下の方から霧が立ち上がるまさに苔の生育には環境であった。低木の日陰では上記の写真のようにスギ苔のように4,5cmまで伸び、又日当たりの良い通路では短めのつまった苔など環境に」合わせて生育していた。町なかでこのような環境を整えるのは非常に難しいと実感------------。
従ってそこの生育環境に近い状態をいかに造るかが苔庭づくりのきめてになると思います。

  1、なだらかな斜面と水はけのよい土壌
   ・底には軽石などの水はけの良いものを2,3センチはひきたい
  2、適度な日陰と日光
   ・午前中に日光があたるようにしたい
     ※適度な日陰がないならモミジなどの樹木を移植
  3、加湿にならないように夕方(又は朝)の水やり

翌年春の補修した部分の生育状況を見て注意した点

本堂前の自生した苔(近年目立って増えてきた)
植木屋の畑よりいただいた苔(タチゴケ)
  長く伸びている苔はやはり定着しにくいので
  設置場所に注意したが-----。
赤茶け、枯れたスギ苔(左)
通信販売で購入したスナ苔