本堂横の推定樹齢200年の一部
枯れ出したいとスギの診断 6/16
十数年前から枝の先が一部枯れ出し、5,6年前に幹の中が空洞になっていることもわかり樹木の勢いがなくなってきました。私たちの子供のころは一番下の長い枝(左側中央部の伐採した枝)でブランコをやったり鉄棒がわりに遊んだ幹でしたがここの枝から枯れ始めたのではないかと記憶している。本堂の左横の大木で推定樹齢が200年、太さは約130pで寺のシンボル的存在である。枯れ枝が目立ち始めた5,6年前から何とか現状維持でもいいからこの状態を保存したいといろいろな方と相談したのだがよい方法が見つからなかった。2年前頃からいろいろなテレビで樹木医の活躍が取り上げられこのような方が近くにいないかと探していました。過日、同じ宗派(臨済宗大徳寺派早雲寺末)の小田原の宝泉寺さんから自分の寺で小田原市指定の樹木のことで診断してもらった樹木医の方がいるというので紹介してもらいました。伊豆の賀茂郡東伊豆在住の加藤貞一氏で県内外の樹勢が衰えたシンボル的老木を復活(,熱海のお宮の松や伊豆の国三福の龍厳院の桜の古木-----)、また樹木医を目指す県内外の若い方々も指導しているようでした。自宅に電話したところすぐに診断してくれるということで16日の10時半頃祐泉寺に来ていただきました。
下記の枯れ枝や地下の根、さらにPHなど1時間にわたって診断していただきその原因を具体的に説明していただきましたが幹が空洞であり、また枯れた毛根も目立ち、さらに老木の毛根には成長が困難な地盤など再生には相当な専門的な技術が必要なことがわかりましたがなんとか再生したいと考えています。
地面より採取したいと杉の毛根で、茶色の部分は成長している根で上の黒い毛根はほとんど死んでしまった根であるが若干生き残っている部分もあるようだ。
幹の表面近くは年輪がわからないほどせばまっており、上記写真の白い部分だけで年輪が30年ほどであることから、樹勢の衰えが30年前より始まったことがわかるようだ