第六天(別名他化自在天)の
     ルーツとは 
h29,4,9

 第六天というと織田信長の「第六天魔王」という言葉が思いつきます。辞書などで調べてもなかなか複雑ですので簡潔に説明したい。
仏教の世界には次の3つの世界観があり、第六天もこの世界観の中にあるのですが複雑に絡み合っています。古代インドの想像上の世界の須弥山にいる神々の一つです。

1、六道(地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天上界
2、十界(上記の六道に声聞界、縁覚界、菩薩界、仏界を加える世界)
3、三界(欲界、物質的な色界、精神的な無色界で上に行くほど欲を離れる)

上記の天上界の中でも人間界に近い下部の六天は欲望をに束縛される世界で欲界に含まれ六欲天として分けられる。
①四大王衆天(しだいおうしゅうてん 六欲天の第1天):持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王がいる場所
②忉利天(とうりてん 六欲天の第2天):須弥山の頂上、帝釈天のいる場所
③夜摩天(やまてん 六欲天の第3天):焔摩天のいる場所--快楽を伴う
④兜率天(とそつてん 六欲天の第4天):須弥山の頂上 菩薩がしゅぎょうしている場所
⑤化楽天(けらくてん 六欲天の第5天):娯楽の境 楽変化天ともいう
他化自在天(たけじざいてん 六欲天の第6天):三界における欲界の最高位の天、この世のすべ てを操りすべての欲望をかなえる神


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