毎年2月下旬から3月にかけて桜川源流域の湧水が減る時期となり、支流の水量が極端に減り、川底が一部見える状態になります。以前平成26年に桜川源流湧水が非常に少なく、桜川本流をはじめとしてその支流(御殿川や市役所前地下からの小川)の川底が目立つ状態になったことがありました。今年は1,2月雨が例年以上に少なく2月中旬ころから平成26年の状態に似てきてとても心配してきました。2月20日頃にはとうとう桜川の中流部(田中耳鼻咽喉科付近の東側)の一部は全く水がない状態になり、このような桜川の渇水期の異常事態となってしまった。当然市役所地下の道路からの支流にも影響が出ると思って観察していたのですがただ全く枯れることはなく少しですが水の流れがある状態が保っていました。ただこれも時間の問題でいずれは枯れて、その支流に生息する多くの蛍の幼虫やカワニナが死んでしまうのではないかととても心配していました。50年ぶりに復活した蛍の群生地がなくなっていまうのではと危機感を持っていました。早速今週に入って桜川水量問題について有力市会議員や町内会の役員に、また昨年桜川支流の水門調整に努力していただいた三島市の農水課にも協力要請をよびかけました。
 ところが農水課から次のような好意的なご返事が返ってきました。
 ・桜川渇水から市役所地下水門への水が枯れる前に支流へ大社の池へ流入する余剰水の一部を放流
 ・2月27日より大場川より水をくみ上げ、桜川上流の水源地付近に放流
 同日早速桜川上流部に観察に行きましたところ上記の写真のような情景が見られ大変うれしく思いました。川べりを犬を連れて散歩している人に聞いても「前日は桜川がひえあがっていた場所が川が復活して驚いた」といっていました。
 最近は三島のシンボルである「湧水」を求めて観光客が多くなり、特に三島駅から三島大社にかけての桜川が枯れた状態では観光にも支障をきたすのではないかと思います。また桜川中流部のみしま梅花藻は枯れてしまいましたが流れさえあれば数年後には復活できるでしょう。大場川は一般河川で湧水の桜川とは水温、水質は多少異なるが厳寒期の短期間放流(1ケ月程度?)では影響は?。ただ3月4日法華寺南側の梅花藻の様子を見に行きましたが、ちょうど清掃をしていた露木氏によると藻の表面に汚れが以前より付きやすくなり、こまめに管理しないと言っていました。
 今回のような桜川の異常渇水は最近では見たことのない状態で緊急処理的ではありますが湧水が出る4月まではぜひ続けてほしい。(源兵衛川は渇水期には東洋レーヨンの処理済みの地下水が放流されている)



                             大場川も梅花藻が繁殖

水がほとんど枯れてしまった桜川に
   大場川の水が放流された 
h30,2,28

市内の湧水河川(桜川・御殿川源兵衛川境川

2/27 水泉園前の水量が増えた桜川
菰池橋の南の側溝:大場川よりくみ上げた水が上流に放流された

2/27水量が戻った桜川下流(下田街道杉山用品店裏側上)

2/27 桜川市役所地下前道路水門寄りの支流(祐泉寺駐車場前)
桜川よりの水がなくなっても水門下より大社の池の余剰水が多少放流され水が確保され、川底まで枯れることがなかった。
蛍の乱舞が見られる場所

2/27 法華寺境内の南側付近(市役所下水門よりの桜川支流):水たまりが少し動く程度であったが放流後水量が増した。
上記の2か所は蛍とみしま梅花藻の群生地で特に蛍の乱舞がまじかで見られる貴重な場所。

2/27 大場川よりの放流にて深さが10cmほどになった桜川
 水泉園下200m付近(田中耳鼻咽喉科東側付近)

2/27 桜川の支流(水泉園下50mの水門よりの御殿川)
田町駅付近の中流域で途中から別の湧水が数か所流れ込み桜川中流部より水量が多い

h30,2.20 田中耳鼻咽喉科付近
  湧水が少なく、全く水がなくなってしまった。

桜川支流に大社の池の余剰水が一部放流・蛍生息地の危機回避か

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