自生しているタチゴケの場所では本堂前の樹木の下が良く生育している。昔からタチゴケがあった
のではなくこの3〜4年前から急に増え始めました。10年前に本堂前全体に土(多分しばらくして雑草が一面にはえてきましたので畑土か)を入れ、5年前頃に数本の樹木を移植しちょっとした庭園を 2箇所つくりました。3〜4年前からその移植した樹木やシダあるいは石の周りからタチゴケが自然に増え始めました。今では本堂西側の全く樹木を移植しなかった場所からも生え始めるようになりました。はじめはうっすらと土の表面が緑色になり翌年にはその一部から小さなタチゴケらしきものが伸びてきてそれが徐々に広がってきています。このタチゴケは移植して作ったわけでなく、自然に発生してできたもので、樹木や石の周りでは苔庭の雰囲気がとてもよく出ています。2年前頃から隣の柏木氏の庭の一部にもタチゴケが発生するようになり、大切にしていることなどを話してくれました。ですから境内の半日陰ないろいろな場所からこのタチゴケが見られるようになってます。
 スギゴケと違って、タチゴケは適度な日陰と水やりをすれば街中でも十分に管理しやすい苔だと思います。ただこのタチゴケを専門的に販売しているところはまだ少ないようですが、今後都市型の苔庭園として注目する品種でしょう。

 
1、10年前に本堂前に入れた畑土(黒土?)は苔に適していた用土である 
2、5年前に数箇所に樹木を移植した土の部分にタチゴケが自生していた 
   (畑土は植木屋の用土で、タチゴケが随所発生していたとのこと) 
3、移植した樹木周り等に日照りや真夏丁寧に水やりを徹底したこと 
4、3年前(教員を退職)から夏の夕方は欠かさず本堂前全体に水まき 
5、タチゴケの生育にあった半日陰の環境

タチゴケなどの半日陰の庭園づくり

1、本堂前の反日陰場所

3年前に移植した生垣の周り(左の写真の右前側奥)
移植したもみじが適当な日陰を作り、石の周りに増えている
タチゴケが増えた理由
1、10年前に本堂前に入れた畑土(黒土?)は苔に適していた用土である
2、5年前に数箇所に樹木を移植した土の部分にタチゴケが自生していた
   (畑土は植木屋の用土で、タチゴケが随所発生していたとのこと)
3、移植した樹木周り等に日照りや真夏丁寧に水やりを徹底したこと
4、3年前(教員を退職)から夏の夕方は欠かさず本堂前全体に水まき
5、タチゴケの生育にあった半日陰の環境

2、裏庭に移植したもみじの下や書院の北側のタチゴケ--h18,11 移植

 数年前南庭の東側の半分は木々が比較的多く、タチゴケやスギゴケを移植したが生育があまりよくなく徐々にコケが減りだした。そこで裏庭から自生のコケ(上記写真--名前不明)をためしに数箇所に移植したものであるが昨年まではあまり増殖した様子はなかった。ところが今年の春からは写真のように移植した以外の場所でもかなりな範囲で増殖が確認でき、特に芽だしの発色は裏庭場所と遜色ない状態が見られた。原因としては昨年の秋からことしの春にかけて暖冬でまた雨が多い気候がコケ全般に好影響を与えたのではないかと思われる。
 今現在で私が求めている一番望ましいコケ庭の姿であり、これを徐々にではあるが増やしたい。。

裏庭の木陰にもとからあったたけの短いコケを移植、成長しても高さは5mmほどの名前不明のコケ

 書院の北側にあたり日はあまりささないが明るい日陰である。昨年移植したしだれもみじの下とスズランの群生場所にタチゴケで盛土してある。タチゴケが育っている三ツ谷造園の植木保管場所の土地に比べて日当たりは良くないがこのコケの発色の状態はとてもよい。うまく定着するかは来年の春まで-------。

平成19年4月 反日陰でタチゴケは順調に生育

  周りに移植した樹木はない半日陰の場所−−本堂西側(5、6年前までは苔が発生しなかった場所)
     薄い緑色の土の部分が生長すると1〜2年後にタチゴケに変わる

3、南庭の東側(木々が比較的多い庭) h19,4 移植

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