南庭西側の苔庭の状態  h18,9以降

 6月下旬に雨が多くなり毎年のようにスギ苔の一部に白いカビがでるようになり少し心配しましたがそんなに広がることもなくほっとしました。7月から8月にかけて例年以上に雨が多く苔の生育に影響しそうな状態が続きました。特にスギ苔が茶色に変色(枯れる)部分が少なくとても青々して広がっている様子。この写真のように新しく作った苔庭の南側(木々の木陰に位置するように移植))中心に配置したスギ苔がタチゴケのやや生育が不十分な地域に新たに増殖している箇所がかなり見受けられる。スギ苔の方がタチゴケに比べて倍以上大きいので増殖するスピ−ドは早い。
 平成19年の春になっても大きな変化は無く今のところ順調に生育している状態で、今までの中で杉苔の生育が一番よい場所である。

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A平成19年4月18日

3、ハイゴケ
  平成18年11月1日

2、タチゴケ 
 @平成18年11月10日

 胞子状の茎はほぼなくなってきたがその下に小さな芽が密集している所とまだらな所などいろいろでスギ苔の生育より状態はあまり良いとは言えない。半日陰に適するタチゴケの環境としては難しい場所となりそうだ-----。将来的にはこの場所は全面的にスギコケの移植も検討する時期がくるかもしれない。

 5年前に始めて苔庭を造った時購入したハイゴケ(40cm×40cmのトレイ1枚分)がスギ苔やタチゴケの中に入り込んで成長しており、南庭の苔の中では繁殖力が強い。一部は数m離れた場所から広がっているものもある。

4、平成18年秋に造った裏庭のタチゴケの生育

  平成19年4月18日

 書院の北側にあたり日はあまりささないが明るい日陰である。昨年移植したしだれもみじの下とスズランの群生場所にタチゴケで盛土してある。タチゴケが育っている三ツ谷造園の植木保管場所の土地に比べて日当たりは良くないがこのコケの発色の状態はとてもよい。うまく定着するかは来年の春まで-------。

裏庭の木陰にもとからあったたけの短いコケを移植 
  成長しても高さは5mmほどの名前不明のコケ

4、南庭の東側(木々が比較的多い庭)

  平成19年4月18日

 数年前南庭の東側の半分は木々が比較的多く、タチゴケやスギゴケを移植したが生育があまりよくなく徐々にコケが減りだした。そこで裏庭から自生のコケ(上記写真--名前不明)をためしに数箇所に移植したものであるが昨年まではあまり増殖した様子はなかった。ところが今年の春からは写真のように移植した以外の場所でもかなりな範囲で増殖が確認でき、特に芽だしの発色は裏庭場所と遜色ない状態が見られた。原因としては昨年の秋からことしの春にかけて暖冬でまた雨が多い気候がコケ全般に好影響を与えたのではないかと思われる。
 今現在で私が求めている一番望ましいコケ庭の姿であり、これを徐々にではあるが増やしたい。。

1、杉苔 平成18年9月1日    (7月上旬〜9月中旬まで50%の寒冷紗下)

 半日陰で生育するタチゴケは日光が強いと生育が妨げられたり枯れたりするものもありこの日当たりが良い南庭西側では環境が厳しい。モミジなどの数本の樹木や夏場の寒冷紗などの日陰も限度があり、一部は生育が鈍り、土が目立つところもあるがそのつど他の苔(すぎ苔やハイ苔)で修正している。10月下旬からはこうのような胞子状のものが出始め、現在はタチゴケの緑色より胞子状の茶色が目立つ茶苔庭になっている。

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