住職雑感(最近の出来事)  平成18年

曹源寺で民族楽器の演奏会 H18年3月21日

 過日、曹源寺の環境整備にボランティアで来てくださっている佐竹御夫婦より『是非聞いてほしいものがあります』という電話がありました。彼岸の中日であり祐泉寺にて午前中法要があり、また1時から兼務している龍泉寺観音講の彼岸供養があり時間が制約されてしまう中でしたが三島から龍泉寺に行く途中、曹源寺の雨戸を開け、なんとか4時頃曹源寺に行くことができました。以前佐竹氏が演奏会のボランティアをやっており、『曹源寺のこの雰囲気のある古びた庫裏で聞けたら-----。』といっていたことがありましたがまさかこの出会いだとは思いませんでした。曹源寺の雰囲気が好まれている佐竹夫婦でしたから一般的な演奏会ではないのではないかとは考えていましたが-------。
 夕方の薄暗くなった庫裏の中で民族楽器演奏の高橋 誠さんと語り部の柴川康子さんの演奏会を佐竹夫婦と私の3人だけで聞くことになりました。約30分の演奏は次のような内容でした

・ティンジャオ(チベット)
  数分の間
・土ぶえ(アステカ)
  数分の間
・うなり木(自分で制作)
・語り部
  宮沢賢治の詩の朗読
   『雨にもまけず----------』
     ※うなり木の音を背景に
  数分の間
・ディシュリドゥ(オ−ストラリア アボリジニのイダギ)
  10分位の間                              以上全体で30分

 この独特な民族楽器の音色と語り部がいろいろな世界をかもちだし、さらにこの静寂した間のなかに不思議な空間を作り出したような感じです。
ディデュリドゥの低音で響きわたる音色と反応するかの様に数匹の犬のとうぼえが聞こえてきたり、またその最後の演奏が終わった後の間に境内木々に吹き渡る激しい風音が飛び込んできてなんとはいえない雰囲気がかもちだしました。民族楽器の演奏や語り部の動と数分から10分程度の間の静はまさに座禅の世界につながっていくのではないかと感じました。
 民族楽器演奏家の高橋誠氏や柴川康子さんは独特な演奏会で都内はもとより各地で演奏会を開いておりまた、学校でも演奏会や語り部をやられているようです。

高橋誠氏の紹介をしている永田斉子氏のHP

柴川康子氏の紹介HP

上記のような薄暗さの中でいろりの前で演奏と語り




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