住職雑感(6)
10/30 北条新三郎氏信(北条早雲孫・蒲原城主)の墓地改修
改修前の墓地
旧墓地の西側に移転し改修す
祐泉寺の開基である北条新三郎の墓は墓地の片隅で、全く目立たない場所にあったのですが、以前から何とかしなくてはと思っていました。3月の市の『広報三島』に郷土の史跡の紹介面で、改修前の北条新三郎の墓を紹介した記事が出ました。当寺院境内にある市ケ原廃寺跡礎石(大興寺・旧伊豆国分尼寺)を見学に来る人は多いのですが、北条新三郎の墓まであまりきませんでした。その記事が載ってからは、すこしづつ立ち寄る方もあり、この際思い切ってその左側の空き地を広げ、上記の墓地を改修しました。設計の基本的なレアウトは、私がおこなったのですが、工事は当寺院の境内の庭園整備を行っている三ツ谷造園に依頼しました。写真には分かりませんが、墓うしろ部分のタチゴケや、背面の竹垣(ブロック壁を隠す)が効果的であったようでした。はじめ、墓標は木材を使う予定で、葬儀社の方と相談したのですが、30年くらいは持たせたいと考え、建材・看板のアドバイスもあり、鉄骨材で表面を樹脂加工したもので仕上げてもらいました。10月28日から始め、30日に完成しました。
1ケ月前、インターネットで北条新三郎の甲冑が小田原城天守閣にあることを知って、小田原城に連絡したところ、清水市在住の方より以前から出品されていたことを知りました。数年前、中学校在職中小田原城へ行って、天守閣まで登ったのですが生徒の観察指導があったので、全く気がつきませんでした。出品者の承諾をと連絡をとったところ、清水市(興津の清見寺近く)の在住の北条 学氏で北条新三郎のゆかりの方で、先祖は蒲原城付近に住んでいたとのこと、また北条新三郎の墓が三島にあることを始めて知ったようでした。
11月19日に早雲寺先住の3回忌を終えてから小田原城天守閣に行きました。あらかじめ
撮影依頼書を出しておいたので、担当者からいろいろお話を聞くことができました。展示場所は天守閣二階の中央で、この北条新三郎の甲冑が展示場所のほとんどを占めていて、他の展示場所の数点の甲冑とは全く異なっていました。私たちが以前から見ていた装飾した甲冑ではなく、写真のごとく鉄製の実践的なものでした。特に鉄砲を意識した作りで、普段テレビなどではあまり見られなく、説明板にもこの甲冑の貴重さが書かれていました。
3/25 書院の天井裏にハクビシンの尿のしみが----------。
昨年もハクビシンのオシッコの害について書きました。天井裏の数箇所の山のようなウンコと尿の跡-----。とうとう書院の天井の尿のしみに白いカビがつき、目立つようになってしまいました。以前はたんなるシミ程度であきらめてしまったのですが今回はなんとかしなくてはと、今までの対策をもう一度練り直してみました。
今までの対策(失敗例)
・ダニ用の噴射式燻蒸剤-数箇所
・大型のオリ(市から借用-3週間継続)
・光の点滅や照射
・猫用の嫌臭剤
・進入経路への防御
※天井裏の書院から庫裏への可能な侵入口はふさいだので進入しない。書院から本堂へは天井が低い部分があり進入口は不明。本堂には昔から住んでいたが建物は古くあきらめている。十数年前新書院ができてから侵入するようになった。
今回の対策
屋根に接近している樹木(4箇所)へ高さ60センチの透明のアクリル版をまく。
問題点
・ほかに進入経路があるか
・ハクビシンのツメはするどいのでアクリル版でもすべらずに登るおそれがある
2週間ほど毎日書院の天井にいたので、一番登りやすい1箇所だけアクリル版をはらずに
様子見ていました。アクリル版を張って3日後の朝6時頃本堂から書院にかけての裏庭でハクビシンが歩いてるのを始めて見ました。曇り空であったが、こんな明るさの中発見してビックリ。すぐさま上り口を全部ふさぎました。まだ天井に他のハクビシンがいると降りるのにどうかなと思うのですが---------。
何か良い方法はないのでしょうか
オシッコのしみ
白いカビ
7月16日 好天に恵まれた灯篭流し無事終了
台風の上陸を心配した昨年とはうってかわって、朝から好天気に恵まれました。灯篭を持つ人の姿も早く見られ、6時半には祐筆の前に多くの人が並び始めました。7時に灯篭を流し始めたのですが、川の水量は昨年並みでしたが東風が吹いたり止まったりの不安定な風の影響で途中たまってしまう灯篭も目立ち、冷たい湧き水に入って灯篭を戻す人(4人)は例年以上に忙しかったようです。
昨年と同様1800前後の灯篭が流されましたが、集まった人はその倍以上はいましたので5000人はくだらないのではないでしょうか。
*式次第
禅宗系法要 7時10分〜7時35分−−導師 宗徳院
浄土系法要 7時50分〜8時15分−−導師 光明寺
日蓮系法要 8時30分〜8時55分−−導師 松雲寺
・流灯−竜沢寺雲水、仏教会青年部、仏教婦人部
・収灯読経−仏教青年部若干
・祐筆−各寺院交代で
・当日売り−仏教婦人会
上流部 東風に戻されて一部たまってしまった灯篭
下流部 水量があり順調に流れている
浄土系の法要
灯篭の収灯前焼香と読経(焼香場所の下流で収灯)