昨年の12月〜2月にかけては例年降水量が少なく、湧水も減少してしまう時期であるが今年は特に雨が極端に少なく心配していた。12月末まである程度の湧水があった市内河川であったが、2月中旬になると全体的に水位がさがり特に『せせらぎ散策コース』の中心河川、源兵衛川の水量が極端に減少、一部では淀んで梅花藻に汚れが付いたり、あるいは川底が見えて梅花藻の根元がむき出しになってしまう場所が随所にみられてた状態であった。何とかならないかと危惧していましたら2月26日の静岡新聞の朝刊(伊豆・東部版)に『冬枯れ対策を受け東レ三島工場 源兵衛川へ放水増量』の記事がでていました。現在の地下水放水量1日21,600トン(毎時900トン)から1,7倍の36,000トンに増量する。東レ三島工場で大量の地下水を使ってその配水を源兵衛川に流している程度の知識はあったがその記事から別な面も知りえたのでその内容を紹介したい。東レ三島工場は取水量の9割を県企業局の柿田川工業用水から購入、1992年から使用済みの冷却水を源兵衛川に放水してきた。(工業設備の温度調整に使用なので水質には影響ない)農繁期の5〜9月は毎時1500トン、10月〜4月は毎時900トンを放水している。冬枯れに伴う増量対応は今回が初めてで当面3月の一ケ月間増水し経過をみるそうである。
 先週の金曜日に源兵衛川下流部にある『水の苑緑地』に行きましたらリックサック姿の20人位のグループと5,6人のカメラマンがある1っ箇所を見つめていました。水辺の枯れ枝にとまった『カワセミ』を見ていたのですが距離にして5,6m位の至近距離でも全く逃げるそぶりもなく5分位その位置にとまっていました。このカワセミを撮りに来るカメラマンに聞きましたらこの場所で毎日見れると言っていましたがそこの場所でも水流がすくなく清流とはほどとおい景観でいつまでこのカワセミが見られるか気になっていたやさきのこの記事であった。
  また偶然に、同じ日の静岡新聞の社会面は全国50団体の中で『初の地域再生大賞にグランドワーク三島表彰』の記事、まさにこの源兵衛川を中心とした水質改善と水辺環境再生そのものの活動でもあった。地域の問題解決に向けて住民、行政、企業が一体となって取り組むグランドワーク活動(英国で発祥)を最初に導入したのがこの活動である。
 このように『せせらぎ散策コース』にある源兵衛川の水辺の環境と景観にかかわることは今まで以上に市民が関心をもつように市でもPRしてほしいものである。

冬季の水枯れがなかった源兵衛側や桜川-----桜川にみしま梅花藻の花が数輪発見 H24,3,31
水枯れの源兵衛川へ
  東レ三島工場が放水増量 
h23,3,1

この場所の10m位上流の川岸の枯れ枝によく止まっているようだ

下流部にある水の苑緑地

カワセミ(動物図鑑より接写)

放水前

源兵衛川上流部  この場所は放水路に近く放水の効果はある程度見られるようだ

放水後

放水前

水の苑緑地より100mほど上流部多少の水かさが増えたか?

放水後

放水前

この付近までに3,4本の小川に水量が別れるため水かさの増量はごくわずか

放水後

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