山本玄峰老師墨蹟『国分尼寺』完成 h19,10,4

以前の本堂正面の玄峰老師の墨蹟
     120cm×45cm

現在の本堂の正面に掛けてある墨蹟
     160cm×65cm

祐泉寺本堂再筆頭建賛助員 山本玄峰(龍沢寺専門道場師家)

祐泉寺における山本玄峰老師の足跡

 4,5年前表装してない墨蹟の中に玄峰老師の『国分尼寺』が2枚ありました。どちらも、紙が破けたり虫が食べたりしており、また落款がなかったりするなど保存状態が悪く、気にはなっていましたがそのまま元に戻してしまってしまいました。昨年本堂の屋根を銅板に葺きかえ工事をしたのですが、この祐泉寺の本堂の再建にあたって龍沢寺の故山本玄峰老師が発起人筆頭に署名して大変尽力してもらった経緯ありました。それゆえ本堂の正面は玄峰老師の墨蹟『轉両輪』を掛けてあったのです。しかしこの祐泉寺が奈良時代の伊豆国分尼寺金堂跡に建てられた因縁があり祐泉寺にて玄峰老師がこの墨蹟2枚を書いて残してあったのです。落款はなく保存状態も悪かったのですが、堂々とした大きな字であり、祐泉寺にふさわしい墨蹟だったのでなんとか表装したく出入りの仏具業者『サンセ−』に依頼した。出来上がりは65cm×160cmと意外と大きく立派なもので、よその寺にはあまり見ない独特の墨蹟となったのではないでしょうか。

ホ−ム