三島は富士山に降った雨や雪が地下水となって湧き水となる『水の都三島」』と言われてきました。ところが昭和30年代の高度経済成長で、富士山麓に大工場が建てられ、大量に地下水をくみ上げられるようになると、湧水量が激減してしまいました。以前は道路にあふれるほど水量があり、湧水が地域の生活にうるおいを持たせてくれていました。昭和60年代は源兵衛川をはじめとして市内中心を流れる4本の川も7月から11月頃はある程度水量がありますが、他の季節は水量が非常にすくなくなり、汚泥でうまる場所も目立つようになりました。
このような中で一部の市民がたちあがり、企業や三島市も協力して、平成に入り整備されるようになり、昔のおもかげが随所にみられるようになりました。また三島は昔から地方の行政の中心地として国府がおかれたり、東海道の宿場町として歴史的な遺構が多く残っているところでもある。この三島市の財産である湧水と歴史を基に『水と緑と歴史の街づくり』の一環として7・8年前よりせせらぎ散策コースが整備された。このせせらぎ事業の中心となっているのが三島市商工会議所で詳細は下記のホームページに掲載されている。
住民や市外から訪れる人が『心地よい街』にするため、市民参加のもと平成13年から5ケ年かけて、ルートの環境整備に着手しています。平成18年度には日本観光協会の優秀観光地づくり賞において金賞を県内では始めて受賞す。過去の受賞地区は小布施、高山、湯布院などがあります。
街中がせせらぎ散策ルート
『街中がせせらぎ』散策コ−スの所要時間 約2時間
※三島駅南口→楽寿園駅前口 1分
平成15年8月27日撮影
B源兵衛川(楽寿園から湧き水が例年になく多い)
@A楽寿園(5・6年ぶりに満水になった小浜池)
D時の鐘(三ツ石神社・右側は源兵衛川)
C蓮沼川
GH佐野美術館(右側奥が隆泉苑)
F三島ばいかもの里
(中央の水草の小さい花がミシマバイカモ)
J三島大社
I祐泉寺(大興寺跡・伊豆代用国分尼寺跡)
L白滝公園(例年にない湧水量)
M菰池